臓器移植に関して

グリーンリボンが何のシンボルマークか 知っていますか?

知っている:12.3% 知らない:87.7%

臓器移植法の改正などもあり、臓器移植に関わる情報はよく耳にするようになりましたが、グリーンリボンが移植医療のシンボルであるということは、残念ながらまだ多くの方が知らないという結果になっています。

あなたは臓器提供の 意思表示をしていますか?

している:18.9% していない:81.1%

約20%の方が臓器提供の意思表示を行っているという結果が出ましたが、意思表示をしていない方の中には、意思表示の仕方が分からないという方も多いようです。実際に臓器の提供を行うには、意思表示カードの所持やその意思を家族と共有しておく必要があります。

グリーンリボンとは、移植医療のシンボルとして世界中で使用されているシンボルマークです。成長と新しい命を意味するグリーンに、“Gift of Life”(いのちの贈り物)によって結ばれたドナー(臓器提供者)とレシピエント(臓器を受ける患者)の命のつながりが表現されており、移植医療を知ってもらうためのキャンペーンなどで使用されています。

※「まみたん会員」「ぱど読者モニターアンケート」より 2010年12月調査 回答1,324人

臓器移植とは?

臓器移植

臓器移植は、病気や事故によって心臓や腎臓などの臓器が働きを失った場合に、他の人の健康な臓器を移植して臓器の働きを回復させる医療です。

臓器提供の方法と提供できる臓器

臓器提供の方法には、健康な家族からの肺・肝臓・腎臓などの部分提供による移植(生体移植)、亡くなった人からの臓器提供による移植(死体移植)があります。 死体移植には、脳死の人の臓器提供によるものと、心臓が停止して亡くなった人の腎臓や角膜の提供によるものがあります。 臓器移植法により、脳死で提供できる臓器として定められているのは、心臓、肝臓、肺、小腸、腎臓、膵臓、眼球です。また、心停止後に提供できるのは腎臓、膵臓、眼球(角膜)です。

年間約1万3千人の患者さんが待機

臓器不全の患者さんで、移植による健康回復に望みをもち、(社)日本臓器移植ネットワークに登録して待機している人は約1万3,000名もいます。また、角膜移植を希望して待機している患者さんが約3,000名いらっしゃいます。

  心臓 肝臓 腎臓 膵臓 小腸
現登録者数 168 149 282 11,985 185 4
既登録者の転帰 (一度登録された方が現登録からはずれた理由)
死体移植済 83 84 87 2,612 78 9
取消 16 4 112 14,936 20 0
死亡 147 199 428 2,631 30 0
生体移植済 - 31 186 1,914 5 0
海外渡航 40 2 30 - 0 0
その他・不明 0 0 0 14 0 0
登録者累計 454 469 1,125 34,092 318 13
登録開始年月 '97.10 '98.5 '97.10 '95.4 '99.3 '00.1

知っておきたい“脳死”の基準

脳死とは、呼吸・循環機能の調節や意識の伝達など、生きていくために必要な働きを司る脳幹を含む、脳全体の機能が失われた状態です。事故や脳卒中などが原因で脳幹が機能しなくなると、どんな治療をしても回復することはありません。薬剤や機械によって呼吸を維持し、心臓を動かし続けることもできますが、多くは数日以内(長期間を要する例も報告されています)に心臓も停止してしまいます。 多くの国々では、「脳死は人の死」とされています。しかし、日本の臓器移植法では、脳死で臓器を提供する場合に限って「脳死は人の死」としています。

親族への優先提供の意思表示ができるように

臓器移植法の改正により、2010年1月17日より親族への優先提供の意思が表示できるようになりました。親族への優先提供が行われる場合以下の3つの要件をすべて満たす必要があります。

  • (1)ご本人(15歳以上の方)が臓器を提供する意思表示に併せて、親族への優先提供の意思を書面にて表示している
  • (2)臓器提供の際、親族(配偶者※1、子ども※2、父母※2)が移植希望登録をしている。
  • (3)医学的な条件(適合条件)を満たしている。
※1:婚姻届を出している方です。事実婚の方は含みません。
※2:実の親子のほか、特別養子縁組による養子及び養父母を含みます。

2010年7月17日より、ご本人の臓器提供の意思が不明な場合も、ご家族の承諾があれば臓器提供できるようになりました。これにより、15歳未満の方からの脳死での臓器提供も可能になりました。

臓器提供の意思表示を

臓器提供についての意思は保険証や運転免許証の意思表示欄やインターネットでの登録、意思表示カードなどで表示でき、「臓器を提供する」という意思だけでなく、「臓器を提供しない」という意思も表示できるようになっています。どちらの意思表示も、本人の意思として尊重されますので、家族とよく話し合い、自分の臓器提供に関する意思を表示しましょう。