骨髄バンクに関して

骨髄バンクの登録方法を知っていますか?

知っている:21.5% 知らない:78.5%

骨髄バンクへドナー登録が出来る年齢を知っていますか?

知っている:9.8% 知らない:90.2%

約20%の方が骨髄バンクへの登録方法を知っている一方、ドナー登録の年齢制限に関して「知らない」と回答をされたかたが約90%に上りました。骨髄移植のドナー登録には年齢制限の他に、健康状態や身長などの身体的な条件や、骨髄提供に関して正しく理解している事が条件となります。

※「まみたん会員」「ぱど読者モニターアンケート」より 2010年12月調査 回答1,324人

骨髄移植の基礎知識

「骨髄」とは

骨髄は硬い骨の内部に存在するスポンジ状の組織です。そこは骨髄液で満たされており、赤血球、白血球、血小板などの血液細胞のもとになる造血幹細胞が含まれます。

骨髄移植

病気などの理由によって正常な造血が行われなくなった場合に、患者さんの骨髄を健康な人(ドナー)から提供された骨髄に置きかえて(実際は骨髄液を静脈から注入して)病気を根本的に治そうというのが骨髄移植です。つまり骨や臓器の移植ではなく骨髄液の移植のことです。太い神経があるせき髄に針を刺すことはありません。

骨髄移植が対象となる主な病気

  • ・白血病・・・血液をつくる細胞の異常でがん化した血液細胞だけが増え、正常な血液がつくられなくなる病気。
  • ・再生不良貧血・・・血液をつくる細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなる病気。

このほか、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、先天性免疫不全症、代謝異常などがあります。

骨髄移植のキーポイント、HLA型

赤血球にA・B・O・ABの血液型があるように、白血球にも形があります。それがHLA型です。 この型は、ヒト白血球型抗原(Human Leukocyte Antigen)の略で、その組み合わせには数万通りあります。骨髄移植を成功させるためには、患者さんは、白血球の型(HLA型)の一致する人から骨髄液を提供してもらわなければなりません。

骨髄採取は腰の骨から

骨髄液は、骨盤を形成する大きな骨=腸骨(腰の骨)から注射器で採取されます。手術室でうつ伏せになった状態で、骨盤の背中側、ベルトの位置より少し下の腸骨に、皮膚のうえから専用の針を数ヶ所(腸骨には左右数十ヶ所)刺して吸引します。採取する量は通常500~1000mlで、患者さんの体重に応じて採取量が決まります。骨髄採取の多くは全身麻酔下で行われ、所要時間は1~3時間です。

骨髄提供までのながれ

STEP:01 HLA型データの適合検索

ドナー登録者(骨髄提供者)のHLA型(白血球の型)はコンピューターに登録され、定期的に患者さんのHLA型と適合検索します。

STEP:02 ドナー候補者になったら

患者さんと適合すると、ドナー候補者として選ばれたことを骨髄移植推進財団から連絡があります。ご本人の意思とご家族の意向、健康状態や日程などについてのアンケートに回答します。
※その時の健康状態などの理由により提供できない場合もあります。

STEP:03 コーディネートと確認検査

ドナー候補者との連絡調整を行うコーディネーターが確認検査の日程調整をします。確認検査では、コーディネーターが面談して提供に関しての詳しい説明を行い、医師が医学的な説明と問診をします。提供の意思に変わりがない場合は、健康状態などを確認するための採血をします。

STEP:04 大切な約束、最終同意

ドナーに選ばれると、コーディネーターと医師が、立会人同席のもとドナー候補者とご家族の最終的な提供意思を確認します(最終同意)。最終同意書への署名は大切な約束です。最終同意の後は、患者さんの命にかかわるため提供意思の撤回はできません。同意後、提供日と病院の調整をします。

STEP:05 健康診断

骨髄提供の約1ヶ月前に、採取病院(骨髄移植推進財団が認定した病院)で医師による詳しい健康診断が行われ、安全な採取に備えます。

STEP:06 自己血輸血のための採血

骨髄提供に伴う貧血を軽減するため、骨髄提供時には自分の血液を輸血します。この血液(自己血)は提供日の1~3週間前に必要に応じて採血し保存します。

STEP:07 骨髄提供には入院が必要

通常3~5日程度の入院をすることになります。ドナーは提供の前日か前々日に入院し、健康チェックと説明を受けます。入院に際して費用はかかりません。

STEP:08 採取された骨髄が患者さんのもとへ

当日、多くは全身麻酔下で骨髄採取が行われます。採取された骨髄液は、その日のうちに患者さんの待つ病院に運ばれて移植されます。

臓器提供の意思表示を

ドナー登録には、登録できる方の身体的な条件確認や、骨髄提供について正しく理解していただくことが必要となります。

<ドナー登録の条件>
ドナー登録ができる方は以下の要件をすべて満たす必要があります。
 ①骨髄提供の内容を十分に理解している方
 ②年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
 ③体重が男性45㎏以上/女性40㎏以上の方

<ドナー登録の流れ>
骨髄バンクに登録するにはまず(財)骨髄移植推進財団が発行しているパンフレット「チャンス」の内容をよく読んで、骨髄提供の内容について理解してください。

そのうえで、「骨髄バンクドナー登録申込書」に必要事項を記入し、お近くの赤十字骨髄データセンターや保健所などの登録窓口か、全国各地で行われているドナー登録会に「登録申込書」を持参してください。

登録窓口では、腕の静脈から約2MLを採血し、HLA型(白血球の型)を調べます。登録手続きに要する時間は約15分です。検査に費用はかかりません。

後日、日本赤十字社の骨髄データセンターからドナー登録確認書が届きます。ドナー登録された方のHLA型は、患者さんのHLA型と定期的に適合検索されます。

一人でも多くの人が骨髄移植の機会を得られるよう、骨髄バンクのドナー登録にご協力下さい。

財)骨髄移植推進財団
http://www.jmdp.or.jp/
0120-445-445

骨髄バンクでは、平成22年10月より末梢血幹細胞移植という方法もはじまりました。

STEP:09 提供後、2~3日で退院

通常、提供の翌々日には退院し、日常生活に戻ることができます。採取により一時的に減った骨髄液は、1ヶ月ほどで元に戻ります。退院後は定期的にコーディネーターが電話で健康状態を確認し、また2~3週間後に健康診断を行うなど、ドナーの健康状態を体調が回復するまでフォローアップします。