
慢性腎臓病(CKD)を
ご存知ですか?

- 関西医科大学香里病院
内科・透析センター
髙橋延行先生 
- 寝屋川市香里本通町8-45
- TEL 072-832-5321
- ★医院のホームページは こちらです。 ぜひご覧下さい。
慢性腎臓病(CKD)とは
CKDとは、腎臓の働きが正常の60%未満(糸球体濾過率が60ml/min/1.73㎡未満)に低下するか、蛋白尿が出るといった腎臓の異常が3ヶ月以上続く状態を言います。
現在、日本には約1,330万人のCKD患者さんがいると言われています。これは、成人の約8人に1人にあたる数であり、CKDは新たな国民病と呼ばれ注目されています。
また、透析を受けている患者さんも毎年1万人ずつ増加し、まもなく30万人に達しようとしています。
このようなことから患者さんと医療者と社会が簡潔で分かりやすい病気の定義によって共通認識を持ち、 いわゆる"かくれ腎臓病"のうちに,早期発見,早期治療しようという機運が高まってきました。
CKDが進行すると?
腎臓の機能が10%以下にまで低下すると、生命に危険をきたし、透析治療や腎移植を受けなければ生きられなくなってしまいます。 さらに、CKDでは、心筋梗塞・狭心症や脳卒中などの心血管疾患にもなりやすいことが明らかになっています。
つまり、腎臓を守ることは透析が必要な末期腎不全の患者さんを減らすだけでなく、心臓や脳を守ることにつながることから、 いかにCKDを治療し、心血管疾患を予防するかが大きな問題となっています。
あなたの腎臓は大丈夫?
自覚症状の乏しいCKDの早期発見に役立つのが、尿中のたんぱく質の濃度を調べる尿検査と、血液中のクレアチニンを調べる血液検査です。 クレアチニンとは体の老廃物の一つであり、通常であれば 腎臓で濾過され、ほとんどが尿中に排泄されます。
しかし、腎機能が低下していると、尿中に排泄されずに血液中に蓄積されることから腎機能を表す良い指標になります。 この血液中のクレアチニンを用い計算によって糸球体濾過率を知ることができます。
CKDの症状と原因は?
CKDの初期には、ほとんど自覚症状がありません。
貧血、疲労感、むくみなどの症状が現れたときには、病気がかなり進行している可能性もありますので、定期的に尿検査や血液検査を受けましょう。
CKDの大きな原因は糖尿病、高血圧などの生活習慣病や腎炎やネフローゼなどの腎臓病、膠原病などの全身の病気です。
肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどの生活習慣は、CKDの発症に大きく関与しているといわれています。
特に、最近注目されているメタボリックシンドロームでもCKDの発症率が高まることが分かっています。
CKDの予防と治療は?
1) 生活習慣の改善
肥満の是正や減塩(1日6g未満)を心がけ、規則正しい食事、腎機能が低下した場合には低たんぱく食を摂りましょう。たばこを吸っている人は禁煙に努めてください。
2) 糖尿病の人はHbA1c 6.5%未満を目標にして下さい。
3) 血圧は130/80mmHg未満(尿たんぱくのある人は125/75mmHg未満)にコントロールして下さい。
4) 悪玉(LDL)コレステロールは120 mg/dL未満であることが望ましいと言われています。
5) その他
- 鎮痛剤,造影剤,脱水は腎機能低下のリスクになります。
- 過労を避け,規則正しい生活を送るようにしましょう。
- 感染症を予防することが大切です。
残念ながら一度機能が低下した腎臓はもとに戻ることはありません。
万一、腎機能が低下してしまっている場合には、進行を遅らせる治療が必要です。
CKDと言われても決してあきらめることなく専門医に相談してみて下さい。
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